クラリネット矯正治療後

今日は、クラリネットの患者さんで矯正器具を外して半年経った方が定期チェックにいらした。演奏の方は「絶好調」とおっしゃっていただいたので、いろいろディスカッションをした。前歯の角度が前方に傾斜していたのが内側を向いたことでマウスピースに対する前歯の角度が変わったのが大きい要因なのではないかということ。リードが厚くなったと矯正治療直後から言われていたが、厚くないとだめというのではなく、適合するリードの厚さの範囲が広くなって、その中で今まで使えなかった厚いリードを選択しているということ。以前は音が変わるときに意識的にアンブシュアの調整をしていたが、何もしなくてもコントロールが出来、表現に専念できるようになったということであった。次回は楽器持参で来ていただいて演奏時のレントゲンを撮らせていただくことになりました。
リテーナーとして薄いシートを圧接した歯列全体を被うタイプの物をこの方には使用していただいている。リテーナーを使用していても楽器は吹けるということであった。ただ、ご本人は感覚としてなじめないので無しで演奏をしているということ。矯正器具を外した直後というのは歯が動きやすくなっているところに、クラリネット/サックスを吹くと影響を受けてちょっと上の前歯が前に後戻りをすることがあるのだが、その方はしっかりリテーナーを使っていただいている(演奏時と食事の時以外ずっと)ので後戻りはない。後戻りが心配で楽器が吹けないという相談も多いがこういったタイプのリテーナーを付けたまま楽器を吹くことで解決するかもしれない。そういうものだというつもりで吹けば十分このリテーナーを付けたまま吹けるだろうというお話でした。

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